卵がようやく“お買い得”に? 実はいまが底値 そのワケは…「もっともっと卵に興味を持って」



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価格の変動が少ない「物価の優等生」とも呼ばれていた卵。最近は記録的な値上がりが続いていましたが、どうやらお手頃な値段に戻ってきたようです。飲食店などからは喜びの声が上がる一方、頭を抱えている人もいます。<Cafe Meltingpot 近藤晴彦代表>
「以前に比べてかなり安くなってきた。すごく助かる、うちは卵料理が多いので」静岡市駿河区で洋食料理を豊富に提供するカフェです。100種類以上あるメニューの半分に卵を使用し、人気のオムライスにはLサイズの卵を3個ほど使います。<井手春希アナウンサー>
「卵たっぷりです。しっかり卵の味を感じられるし、とろっとろ。たしかに卵をたくさん使っているからこそのオムライスですね」多いときは、卵を月に100パックも使うため、これまではスーパーをはしごして、より安い店舗を探し回っていたそうです。最近は高いときよりも(1パック)80円ほど安くなり、ほっとしているといいます。<Cafe Meltingpot 近藤晴彦代表>
「本当に助かった。一時はスタッフに卵を割られると、怒りはしないけど『勘弁してくれよ』でしたが、今は多少は笑って許せるかな」卵の値下がりは、心にもゆとりをもたらすようです。<竹川知佳記者>
「静岡市内のスーパーです。去年、値上がりが続き、最高200円代にも達した卵ですが、現在145円(税抜)で販売されています」スーパーに行ってみると確かに変化がありました。卵の価格が年明けと比べても50円近く下がっています。卵が安くなり、1日あたりの売り上げが約150パック伸びているといいます。<客>
「卵は消費量がすごい多いので、料理でも何でも使うので安いと買っちゃいますね」
「だいぶ下がってきたよね、一時よりね」卵の出荷価格は2023年4月に1キロ300円(Mサイズ)を超えていました。1月26日時点では180円と大幅に値を下げていて、200円を下回ったのは実に1年10か月ぶりです。高騰していた卵の価格は、なぜ落ち着きを見せているのでしょうか。<田子重下川原店 井上敬也さん>
「年が明けてからは、卵がある程度供給の方も間に合ってきて、そこから1回値段を安くしてリフレッシュしているような形」2024年に入って、鳥インフルエンザの流行もなく、クリスマスや年末年始など、需要が高まる時期が過ぎたことで価格が低下。専門家によりますと、卵の価格高騰で飲食店が使用を控えたことで、需要が低い状態が続いていることも影響しています。<あさぎり宝山ファーム 福崎正展社長>
「こちらが養鶏場の鶏舎になります」
<坂口将也記者>
「たくさんいますね。何羽いるんですか?」
<あさぎり宝山ファーム 福崎正展社長>
「全部で10万羽いる」富士宮市にある養鶏場です。卵の価格低下は消費者としては嬉しい一方で、生産者は厳しい状況にあるようです。<あさぎり宝山ファーム 福崎正展社長>
「我々のような一生産者からすると、ニワトリの羽数が決まっている以上、生産する卵というのも決まっているので、価格が下がったら下がった分だけ売上が下がってしまう状況」さらに、ロシアによるウクライナ侵攻などで穀物の値段が上昇。ニワトリの飼育代の高騰も追い打ちをかけているのです。それでも、卵が安いことをキッカケに消費量が増えていけばと期待を込めています。<あさぎり宝山ファーム 福崎正展社長>
「もっともっと卵に興味を持っていただいて、卵の美味しさ、いい卵とは何なのかなどに関心を持って喜んでもらえたらありがたい」田子重によりますと、卵は2月中旬頃まで手ごろな値段が続きますが、それ以降は160円ほどになり、平年並みの値段に戻る予想だということです。

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